NBAデビュー戦から6試合を終えたウィザーズ八村塁。ここまでのプレーぶりについて、本紙評論家の塚本清彦氏(58=Rakuten NBAコメンテーター)が語った。

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ピストンズ戦での八村は4つファウルをもらったこともあってプレー時間は約16分間と短かったが、それでも12得点は高評価だ。

故障で出遅れていたマイルズやブラウンJrが途中出場で存在感を発揮した。チームの戦力が少しずつ厚くなってきており、八村のプレー時間が20分程度となるケースは今後増えるかもしれない。限られたプレー時間でインパクトを残すことは大事だし、そういう意味でも今日は意義があった。

開幕からここまで、新人として非常に良くやっている。6試合中5試合で2桁得点を記録していることも素晴らしいが、それ以外にも、攻撃時に相手の守備選手の前に立ちはだかるスクリーンプレーや、ディフェンスなどで、献身的にチームに貢献している。

ティンバーウルブズ戦では4得点だったが、それだけで内容が悪かったと捉えるのは早計だ。同じような出来だったとしても、相手チームの好不調や、相手ディフェンスのレベルによって結果が大きく変わることは頻繁にある。

だからこそ日々の結果に一喜一憂するのではなく、もう少し長いスパンで見たい。まずは20試合ほどを消化した際、八村がチーム内でどんな立ち位置にいるか楽しみだ。