4年ぶりの甲子園ボウルを目指した立命館大だが、またも関西学院大の壁に阻まれた。

1Qにいきなり2本のTDを奪われ、立命大は2Q11分20秒、K花岡輝(4年)が32ヤードのFGに成功。3-14で前半を終えた。

切り替えたい後半も、3Qの最初のシリーズでTDを奪われる劣勢。最終4Q2分9秒、QB荒木優也(4年)からWR木村和喜(3年)への20ヤードパスが決まり、ようやく初TDで追い上げる。しかし残り2分17秒の勝負どころ、パスインターセプトで攻撃権を失い、力尽きた。

古橋由一郎監督(54)は「3週間、気合の入った練習ができた。(同様にリーグ戦で勝ち決定戦で敗れた)2年前のように(相手を)なめたこともなかった」と話した上で「気負いから硬さはあったかもしれない」と振り返る。ミスからの立ち上がりの失点、勝負どころで許した3本のインターセプトが勝敗を分けた。

QB荒木優也(4年)は「しっかり気持ちを出せて雰囲気は良かったが、それをプレーに結びつけられなかった。(関学大の)中へのプレッシャーが想像以上にきつかった」と試合後は松葉づえに頼るほどだった。主将のDL鈴木総司郎(4年)も「最初のQに簡単なミスで大きなゲインをされた基礎的なところ。3週間しんどいことをやってきたし、気持ちでは負けていなかった。それらを陵駕する、これが勝負だと痛感させられた」と言った。

来季に関し、古橋監督は「今日の試合だけ。全く考えていない」。自身の去就については「(大学から)2年と言われている。その2年、負けたんでどうなるか分からない。こんなふがいない監督は辞めた方がいいんじゃないですか」と今季限りの退任も示唆した。