東京オリンピック(五輪)の「暑さ対策」を検討するワーキンググループが31日、都内で開かれた。昨夏に屋外スポーツイベントで実施した検証結果を踏まえ、課題を共有する狙い。競技会場となる東京や千葉などの各自治体担当者らが出席。大会本番に向け連係を強化し、きめ細かな対応を目指すことを確認した。

ビーチバレーボールなど5競技実施中に、ハード面とソフト面で検証。テントや送風機などを導入したことで、暑さ指数(WBGT)の減少につながったことが紹介された。また、かち割り氷など「体を冷やす」グッズを配ったところ、イベント参加者から好評を得た。大会本番でも配布を検討する考えだ。

今後強化すべき課題として、<1>障害者などへの対応、<2>外国人になど対する熱中症などの情報発信、<3>競技会場外の対策の3点を挙げた。「東京の夏は蒸し暑いと回答した外国人が8割以上いた」との調査結果を踏まえ、出席者からは「暑さへの懸念を払拭(ふっしょく)する取り組みが必要」などの意見が出た。