女子で大会2連覇を狙う野中生萌(22=XFLAG)が、気合の入った“闘魂ヘアー”で9日の準決勝進出を決めた。
前大会覇者はオリンピック(五輪)イヤーを迎えて心機一転。「20年になって何かを変えたかった。2、3年ぐらい(髪の)色を入れてなかったので変えた」。周囲に相談した上、好評だった赤に染めた。髪の色に合わせてキャップやネイルも赤に統一し、闘志を前面に押し出した。
赤は性質として、太陽や火の熱く活発なエネルギーを感じさせる色として知られている。他色よりも刺激が強く、自身や周囲に元気を与えたり、闘争心を駆り立てる特長がある。
予選は5課題中4課題を完登したが12位。思うような結果は出なかったが、前を向く。その理由は、代表選考が続く、東京五輪に照準を合わせているからだ。「目標は近くではない。ちょっと先を見据えて気持ちをつくっている」と、あくまでも半年後の夢舞台での金メダルがゴールと強調した。
東京五輪は、ボルダリングの他、スピード、リードの3種目「複合」で実施されるため、各種目のバランス感覚が重要となる。五輪を狙う大半の選手たちは、今大会に向けた調整方法は昨年までと異なっている。野中も「まだ強い刺激が入っていないし、(ピーキングを考慮する上で)今ではない」と話す。22歳の実力者は目の前の「日本一」の称号ではなく、最大の目標である「五輪金メダリスト」を目指し、進化を追い求める。


