早大ラグビー部は10日、新主将に丸尾崇真(3年=早稲田実)が就任したと発表した。丸尾は「主将になったといっても周囲を見すぎず、自分らしくやりたい。プレーでも言葉でも引っ張っていきたい」と力強く語った。

チームは昨季、11大会ぶりの大学日本一に輝いた。ナンバー8として貢献した丸尾は、今度はチームの先頭に立って連覇を目指す。「日本一になって『荒ぶる』を歌うしかない」と誓った。

副主将はいずれも修猷館出身の下川甲嗣と南徹哉が務める。1年時から試合に出場する下川は、最上級生として臨むシーズンでは「リーダーにならなければいけないと思っていた」ときっぱり。新主将の丸尾を「すごく熱い男」と評し、「僕もその熱量で頑張るが、あいつとはまた違った形でチームを引っ張りたい」。冷静さも失わずに仲間を支えていくつもりだ。

1浪して早大に進学した南は、「入部時はいちばん下のチームからのスタートだった」と振り返る。昨季の対抗戦では開幕から2試合に先発出場したとはいえ、「まだAチームに定着していない存在」と自己評価。それだけに「僕が頑張る姿勢を見せられれば、丸尾とか下川とはまた違ったものになる」と、自らの役割とチームに与える影響を分析した。