東京五輪・パラリンピックに向けた「200日前イベント」が11日、沼津市内で開催された。Jリーグ磐田元監督の名波浩氏(47)、2016年リオ五輪陸上男子400メートルリレー銅メダルの飯塚翔太(28)、同パラリンピック・ボッチャ銀メダルの杉村英孝(37)がトークショーを行った。

胸にはメダルをかけて登壇。杉村は「大会の規模、華やかさは桁違い。何よりも、4年に1度に懸ける思いをすごく感じる大会」と紹介。飯塚も「違うスポーツを応援したり、他国の選手と過ごせることも魅力の1つ。お互いの結果を話したりする」と選手村の様子を明かし、世界的なイベントの魅力を語った。

この日で東京五輪開幕まで164日、パラリンピックまでは196日。現在、代表の座を目指す飯塚と杉村は、観客の前で決意表明。飯塚が「良い報告ができるように頑張っていきたい」と言えば、杉村も「世界に勝つための準備をしっかりしていきたい」と意気込んだ。【前田和哉】

○…会場には視覚障害柔道や車椅子バスケ、県が開催地となる自転車など、競技を体験できるブースも出展された。聖火リレーで使用するトーチも展示され、集まった約4000人の来場者は笑顔で「五輪・パラリンピック」に触れ合った。フェンシングのデモンストレーションを披露した向江彩伽(21)は「大勢の前で試合ができ、フェンシングを知ってもらえて良かった」と喜んだ。