ラグビートップリーグで全勝の神戸製鋼が21日、第6節東芝戦(23日、神戸ユニバー記念競技場)のメンバーを発表した。前節リコー戦で“温存”された世界的SOダン・カーター(37)が入り、SH日和佐篤(32)フランカーのトム・フランクリン(29)CTBリチャード・バックマン(30)が先発に復帰。前半戦のヤマ場となる1戦をベストメンバーで臨む。

気合満点なのが東芝のNO8、日本代表の闘将リーチ・マイケルの対面に入るNO8タウムア・ナエアタ(26)だ。「もちろんリスペクトしています。だけど、試合は別。勝負。僕も日本代表に入りたい。ライバルです」とリーチ封じを宣言した。

トンガ生まれで流通経大卒。U20トンガ代表の実績はあるものの、全国的には無名の存在だったが、現在トライ数8個はリーグ1位。ロック、フランカーが専門だったが、今季はウェイン・スミス総監督の助言でロック、フランカーから人生初のNO8に挑戦し、才能が一気に開花した。

ネット動画で勉強したNO8の動きは「まだ、まあまあ」と照れ笑いで自己分析するが、自信もある。「僕は足が速いです。だから、ワイドに動けるNO8が今までで1番楽しい」。ベンチプレス160キロの怪力を生かしたコンタクトプレーに加え、ボールキャリーが増えた。現在トライ王であることを「本当ですか?」と驚きつつも「日本代表はNO8で入りたい。トップリーグのベスト15になりたい」と言い放った。

この日は神戸市の灘浜グラウンドで先発組に入り、汗を流した。「東芝はフィジカルが強いけど、負けません。FWの戦いが大事」。夢をかなえるため、ライバルのリーチを止め、チームの6連勝に貢献。代表入りを猛烈アピールする。