バレーボール女子Vリーグ1部(V1)で2季目を迎える姫路が、ビッグな目標を掲げた。

2日、姫路市内で10月に開幕するシーズンに向けた記者会見を開催。中谷(なかや)宏大新監督(40)は「24年パリ五輪に1人でも多くの選手を輩出することが使命。23年にはV1で優勝して、24年に選手を輩出する」と決意を表明した。

V1初参戦となった昨季は12チーム中最下位。入れ替え戦で残留を決めた。今春から球団副社長となった元日本代表の竹下佳江前監督は「転換期を迎え、若い選手、新しい監督を迎えて、これからさらにレベルアップしていく」。最年長が25歳と若いチームを率いる中谷新監督は「昨季、ディフェンスはV1の中でも十分戦える数字が出ていた。特にアタックとブロック。ネット際のプレーを、強化のテーマにしたい」と攻撃力の向上を課題に挙げた。

今季はVリーグで初めて「スコートユニホーム」を導入。テニスやゴルフで着用する選手が多い、女性用のボトムスだ。レギュラーシーズン22試合中4試合で身につける“戦闘服”には、日本初のプロバレーボールチームとして成功していく、強い意志が表現されている。

23年のV1制覇、24年のパリ五輪へ、今季掲げる目標はベスト4。アウトサイドヒッター貞包里穂主将(24)は力強く言い切った。

「自分の限界を決めずに取り組むことを、全員で心がけています。個々でレベルアップをして、1人1人の良さを発揮して、Vリーグを戦い抜いていきたい」

16年に設立されたチームのテーマは「姫路から世界へ」。今季は10月17日の日立戦(茨城・アダストリアみとアリーナ)で開幕する。転換期を迎えた姫路が、世界への歩みを加速させていく。【松本航】