右足の故障などで19年12月の全日本選手権を欠場した白岩優奈(18=関大)が、復帰戦で5位発進した。

坂本花織(シスメックス)が74・88点で首位に立った。白岩はルッツ-トーループの連続3回転ジャンプはトーループで転倒したが、ダブルアクセル(2回転半)、3回転ループは加点がついて57・20点。演技後は笑顔を見せて「本当にうれしかったですし、内臓が飛び出るぐらい緊張して、ホテルにいるときからドキドキが止まらなかったけれど、こうやってドキドキするのも10カ月ぶりだったので、緊張も楽しめたんじゃないかなと思います」と振り返った。

新SP「エデンの東」はエルネスト・マルティネス氏の振り付け。アイスショー「浅田真央サンクスツアー」の出演者としても知られるマルティネス氏との、初タッグとなる。

「一番の見どころはステップだと思います。本当に大きな動きで、この曲のイメージとしては『森林の中で深呼吸をしているようなイメージ』と私は考えています。本当に伸びやかな振り付けの入ったステップなので、たくさん練習はしてきたんですけれど、まだまだ課題もあると思う。これからも『見どころはステップです!』と言えるようにしたいと思います」

今大会は全日本選手権(12月24~27日、長野・ビッグハット)の予選会を兼ねている。4日のフリーを経て、上位9人が西日本選手権(10月29日~11月1日、京都アクアリーナ)に進出。待ちわびた緊張感の中で、1歩ずつ進んでいく。