新潟県勢は3回戦で姿を消した。60キロ級の本名帝心(八海2年)は準優勝した鶴屋怜(千葉・日体大柏3年)に11-13の判定で惜敗。日体大柏と対戦した10日の団体戦準々決勝でも対戦し、0-10のTフォールで敗れた相手にあと1歩まで迫る健闘をみせた。

「手応えはあった」。敗戦にも本名は豊かな将来性を証明した。5-13の終了1分前、バックを取り2点、さらに投げ技から倒して4点を返す猛反撃。内容は互角だった。団体戦後、「右に回らせず、腕を取らせない」と立てた対策の成果の一端は出せた。

父栄仁氏(44)は全日本選手権準優勝の経験を持ち、母亜里さん(42)は99年アジア選手権優勝者。レスリング一家で育った好素材は「来年は全国大会で入賞」と目標を掲げた。【斎藤慎一郎】