トヨタ自動車は2日、フィギュアスケート女子の紀平梨花(18)が2020年11月1日付で入社したと発表した。今年6月に今季所属を「N高東京」と発表していたが、その後、目指す22年北京五輪(オリンピック)に向けた活動が評価され、日本を代表する企業の強力サポートを受けることが決まった。

入社に当たり、紀平は以下のようにコメントしている。

「今シーズンからトヨタ自動車にお世話になることが決まり、大変嬉しく思います」

「現在、スイスを拠点に練習をしており、フィギュアスケートは海外の試合も多いため、世界各国に広がるトヨタファミリーの方々に応援いただけることはとても心強く、皆様とコミュニケーションが図れることをとても楽しみにしています」

「このたび仲間として受け入れていただけるトヨタ自動車に感謝しつつ、人としても成長できるよう精一杯頑張ります。今後とも応援よろしくお願いいたします」(原文まま)

同社の公式ツイッターにも動画をアップし「世界的な大企業のトヨタ自動車の一員になることができ、とてもうれしく思っております。これからも進化し続けて、大きな大会で良い成績を残せるように、努力して参ります。これからも応援よろしくお願いいたします」と抱負を語った。

トヨタは1937年(昭12)8月28日に創業。そのころから社内に運動部を持ち、社を挙げてスポーツを応援してきた。96年の長野五輪ゴールドスポンサー就任以来、オリンピックをサポートしており、2015年には国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)のオフィシャル・ワールドワイド・パートナーになっている。

フィギュアスケートでは現在、男子の宇野昌磨(22)が所属。17年6月1日付で入社した後、翌18年の平昌五輪で銀メダルを獲得した。過去には06年トリノ、10年バンクーバー五輪出場の安藤美姫や、同じくバンクーバー五輪代表の小塚崇彦が所属。いずれも将来を嘱望されて10代のうちに同社と契約を結んでいた。