第3戦が開幕し、金博洋(ボーヤン・ジン=23)が103・94点をたたき出した。冒頭の4回転ルッツを決めて波に乗り、4回転トーループ-2回転トーループもトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も成功。予定では4回転ルッツに3回転トーループを連続で付けるはずだったが、リカバリーして続くジャンプのセカンドに。きっちり切り抜けてSP首位発進した。

今季のGPシリーズは国際スケート連盟(ISU)非公認ながら、これは世界歴代4位相当の高スコアとなった。16、17年の世界選手権で銅メダルを獲得した中国のエースが、無観客で開催された大会を会心演技で盛り上げた。

2位は閻涵(ハン・ヤン=24)で92・56点だった。

今シーズンは新型コロナ禍の影響で「1人1大会」「開催国、近隣国および練習拠点国」に出場が制限されている。

10月下旬の第1戦スケートアメリカの男子はネーサン・チェン(21=米国)が優勝。第2戦スケートカナダは中止となり、続く試合が中国杯となった。22年北京オリンピック(五輪)の開催国で、現時点では無事フィギュアスケート競技が行われている。