新浜立也(24=高崎健康福祉大職)が1分9秒32で優勝を果たした。国内最高記録(1分8秒53)で制した10月の全日本距離別選手権に続く2連勝も「600メートルの通過がいつもより遅くなり、内容的には自分らしくなかった」と振り返った。

意地の強行出場だった。前日13日の500メートルは、12日の練習中に転倒した影響で万全の状態で臨めず、インコーナーでバランスを崩し、16位に終わった。体へのダメージも残っていた。だが、この日の1000メートルは「昨日のレースの悔しさを今日晴らしたいって気持ちがあった」と志願。前夜は午後11時頃までトレーナーと筋肉の緊張をほぐすなどして準備。午前スタートの試合への調整としては珍しいらしく「結構ハードでした」と笑った。

恐怖心を振り払って無我夢中に滑りきった。「またミスするんじゃないかって不安があった」と、前日のレースがよぎったというが、「なんとか全力で突っ込めた」。晴れやかな表情を浮かべた。今季新しくしたスケート靴がまだ足になじんでいない。そのため納得のいく滑りができていない現状。だからこそ「1本でも多くレースをこなすことが今季重要」と、実戦で調子を上向かせるつもりだ。