クレルモンは、カストルに快勝した。FBで先発した日本代表の松島幸太朗(27)は、後半31分にトライを決めるなど攻守で活躍し、今季6勝目に貢献した。

前半、クレルモンはPGで先制されたが、一進一退の攻防が続き、13-14で折り返した。松島は力強いタックルで相手を何度も倒すなど防御力の高さを示した。後半はクレルモンが相手の反則を誘発し、一時退場者が2人出て数的優位に立つ場面も。同31分には、敵陣10メートル付近でボールを受けた松島が一気に加速。巧みなステップで3人をかわし、右隅にボールを押し込んだ。ダメ押しとなるチーム4トライ目を決め、仲間からたたえられると笑みを浮かべていた。

クレルモンは15日に予定していたリヨンの関係者に複数の新型コロナウイルス感染者が出たため、2度の延期があり、3週間ぶりの試合だった。この日までに8試合を終え、6勝2敗で暫定2位。

コロナの新規感染者が欧州最大で1日6万人超だったフランスでは、感染傾向に改善が見られるため全土で実施しているロックダウン(都市封鎖)を28日より3段階に分けて解除する。