最後に一矢報いた。開志国際は試合終了間際、WTB星野雅空(1年)が「最後にやりたい形ができた」と左への展開からトライ。初出場の聖地でしっかりと爪痕を残した。

初戦の壁は厚かった。大分東明の固い守備と、素早い攻撃に翻弄(ほんろう)された。「守備の時間が長かった」とゲーム主将のフランカー杉崎遼(3年)が言うようにリズムがつかめなかった。

それでも気持ちは切れなかった。全国高校バスケットボール選手権に出場していた男子バスケ部が、新型コロナウイルス感染の可能性を指摘されて3回戦を棄権。杉崎をはじめ同級生にバスケ部員がいるメンバーは多い。「彼らの分もやってやろうと思った」と自然と結束力が高まった。

結果は出せなかったが、全国を経験したことは部の財産。今回は100回記念大会で設けられた地域代表枠での出場。県大会では新潟工に決勝で敗れて2位だった。「県で優勝して花園に出て、目標のベスト8を達成してほしい」。杉崎は後輩に未来を託した。

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