19歳の佐藤翔馬(東京SC)が、世界歴代4位の2分6秒78で優勝した。150メートルまでチュプコフの世界記録2分6秒12を上回るペース。渡辺一平の日本記録に0秒11差に迫った。

タイムを見て、天を仰いだ。「複雑。6秒台が出てうれしいし、日本記録まで0秒11で悔しい」。昨年10月に出した2分7秒02を大幅に更新。佐藤より速いのは19年世界選手権のメダリスト3人だけ。「調整はしてないので2分7秒台が出ればと。思う以上の結果」。年末年始は50メートル×20本などハード練習を消化。ラスト50メートルは、決勝での自己最速ラップとなる33秒03だ。

1年前の前回大会で2分7秒58を出し東京五輪に名乗りをあげた。この日は男子MVPで賞金50万円もゲット。表彰式で北島康介氏に「まだ上がるんじゃない?」と言われた。2月に日本新、4月に世界新を目標に掲げる渡辺について「僕もそれについていけるようにしたい」と意気込んだ。