新潟アルビレックスBBは今季2度目の5連敗を喫した。名古屋ダイヤモンドドルフィンズに73-78で敗れた。福田将吾監督(37)が体調不良のためベンチ入りせず、青木勇人アソシエイトコーチ(47)が監督代行を務める中、第3クオーター(Q)でリードを奪うなど互角の展開に持ち込んだ。敗れはしたが、粘り強い試合を見せた。

「タフな状況にもかかわらず、選手は本当に頑張ってくれた」。青木監督代行は言った。球団史上初のシーズン中の監督離脱という緊急事態にチームは結束した。第3Q、45-45からPFアレン・ダーラム(32)の3点シュートで48-45。大阪エヴェッサ戦(1月24日)以来、3試合ぶりにリードを奪うと、52-51で最終第4Qに入った。第4Qは残り2分39秒、ファウルを与えてからのフリースローで67-68とリードされた。この後は追いつけなかったが、残り25秒まで73-74と1点差で食らいついた。

フリースロー成功数で新潟の12本に対し、名古屋Dが21本と差がついたが、3点シュート成功率はともに40%、2点シュートは名古屋Dが41%で新潟は42%。敗戦時に繰り返した短時間で一気に引き離される連続失点はなかった。出場10人中8人が得点した。

「勝つことができなかった。個々がレベルアップしないと」と言うPG柏倉哲平(26)は「役割はまっとうできた」と手応えも感じていた。チーム立て直しの兆しは見えた。