カーリングの全農日本選手権が9日、北海道・稚内市みどりスポーツパークで開幕し、女子で18年ピョンチャン・オリンピック(平昌五輪)銅メダルのロコ・ソラーレが、チーム倉敷に19-1と大勝し、連覇へ向けて白星スタートを切った。

男子は3連覇を目指すコンサドーレが初戦を快勝した。1次リーグは男女各7チームが総当たりで対戦し、上位4チームがプレーオフに進出。前年優勝チームが連覇すれば、来年の北京五輪代表となる権利を得る。

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女王ロコ・ソラーレが格の違いを示した。第1エンド(E)でいきなり3点を先制すると、さらに得点を重ね、不利とされる先攻の第5Eには6点スチールに成功。大勝で白星発進にスキップの藤沢は「初戦の入り方として大切な、アイスリーディング(氷の読み)をしっかりできたことが収穫」。会心の笑みを浮かべた。

ハーフタイムでは、平昌五輪でも話題になった「もぐもぐタイム」でイチゴなどのフルーツを口にして栄養補給。再開直後の第6Eにも3点を加えたところで相手が負けを認めた。相手のチーム倉敷のメンバーの大半は“ママさん選手”。リードの川田亜依は小学6年で、母良子はリザーブとして戦況を見つめていた。平昌五輪でのロコ・ソラーレの活躍をきっかけに結成されたチームと伝え聞いた藤沢は、「自分たちも頑張らないと」と優勝すれば、日本が五輪枠を獲得した場合の代表に決まる今大会へ、一層の刺激を受けた様子だった。