豊田自動織機(B組1位)が清水建設(A組2位)を圧倒し、近鉄と戦う1位決定戦(4月3日、滋賀・布引グリーンスタジアム)進出を決めた。

元イングランド代表SOフレディー・バーンズ(30)が4トライ8ゴールを挙げ、計36得点と大暴れした。徳野洋一監督(40)は後半の自滅を課題としつつ「準備してきたことにフォーカスできた」と評した。

ラグビーの聖地で、バーンズが変幻自在のプレーを披露した。5-0の前半8分、パスをするしぐさを見せながら相手を交わしてトライ。さらに13分にも防御の合間をスルスルと抜けて、早くも2本目のトライを奪った。同35分にはペナルティーから左大外へキックでパスし、味方のトライを演出。後半も自ら相手防御ライン裏へ蹴ったボールに反応してトライを挙げ「自分たちがやってきたことをやりきらないといけないと分かっていた」と笑った。

代表5キャップを持ち、イングランド最高峰リーグのプレミアシップでも活躍。経験豊富で、まだ30歳の司令塔は、今季から豊田自動織機に加入した。トップリーグ(TL)2部相当のトップチャレンジリーグ(TCL)は上位4チームが、TL16チームとのプレーオフトーナメント(4月17日開始)に臨む。TCL1位通過、格上相手の戦いへ、勢いは増すばかりだ。【松本航】