2位に2度入った経験を持つ宇野昌磨(23=トヨタ自動車)が、1つのミスを悔やんだ。92・62点を記録して6位発進。演技後は苦笑いしながら、右手で頭をたたいた。

「『(拠点の)スイスで練習してきたことは何だったんだ』っていうぐらいジャンプがこっちにきて跳べなくて、焦りはしなかったけれど『どうしたもんかな?』と。6分間練習が始まると、不思議と跳べるようになっていて『よくわかんないな』って思いました」

冒頭で4回転フリップを着氷。4回転-2回転の連続トーループにつなげたが、最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で痛恨の転倒となった。

「率直な感想は最後のトリプルアクセル、リプレーで見たときも着氷できたジャンプだと思ったので、本当に悔しいことは悔しいんですが、全体を見たときにすごく楽しかった。全体的に地に足がついた、プログラムができて良かったと思います」

演技後はステファン・ランビエル・コーチに謝るしぐさを見せ、ほろ苦いスタートとなった。

フリーは27日に行われる。「フリーもショート(SP)と同じように、さわやかな気持ちで、再びここで『楽しかった』と発言できるような演技をしてきたいと思います」。結果は、その先についてくる。

男子フィギュアSP詳細はこちら―>