日本記録1分45秒13を持つ「カツオ」こと松元克央(24=セントラルスポーツ)が、自身の記録を0秒48更新する1分44秒65で優勝した。

「やってきたことを信じて、しっかり泳ぎ切ることができました。(前半50秒42で入り)そうですね。もう頭が真っ白になってたんで。何秒とか分かんないんですけど、今それ聞いて、ちょっとビックリしています。(思い描く夏の姿へ)こうやって、しっかり強化してきて、ここぞという時にタイムを出すような試合は、あと五輪だけ。こういうところでタイムを出せたのは自信になります」

同種目の派遣標準記録は1分45秒76で、リレー派遣標準記録は1分47秒08。

松元は今大会で1分44秒台突入を目指していた。3月には長野・東御市での準高地合宿を順調にこなした。2日には「(やり残しは)一切ないです。あまり絶好調とかいうとタイムが悪かったときに恥ずかしいので、ちょっといい、ぐらいにしておきます」と控えめに笑った。鈴木大地を育てた鈴木陽二コーチに導かれて、花形種目での金メダル獲得を目指している。

名前は「かつひろ」だが、愛称はカツオ。小学校時代からそう呼ばれる。昨年春、コロナ禍で五輪延期となった際には、鈴木コーチに「こういうときに人間の真価が問われる」と訓示を受けた。こつこつと努力を続けて、今年1月に自身の日本新を更新していた。

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