テニスの大坂なおみ(23=日清食品)が「スポーツ界のアカデミー賞」を受賞した。

世界で社会貢献活動を展開するローレウス財団の「世界スポーツ賞2021」の授賞式が6日にオンラインで開かれ、年間最優秀女子部門の6人の候補から、大坂が日本人初の受賞を果たした。

2月に全豪オープンで2年ぶり2度目の優勝。昨年9月、同じく2度目の制覇となった全米オープンでは、「Black Lives Matter」の運動にも積極的に取り組み、コート内外でメッセージを発信してきたことが世界中のメディアに評価された。1000を超えるスポーツジャーナリストの投票によってノミネートされ、69人のローレウス・ワールド・スポーツ・アカデミーメンバーによる投票で、受賞者が選出された。19年に受賞した年間最優秀成長選手賞に続き、2度目の受賞ともなった。

喜びのコメントは以下。

「私がロールモデルとするたくさんの先輩方がこの賞を受賞されるのを見てきました。今回、自分が受賞してみて、この賞の重みを感じています。受賞できたことを心からうれしく思っています。コートの上で私が行った活動について、声を上げることが大切だと思いました。私は自分に自信がなくて、周囲からどう思われているか心配になり、行動に移すのを何度もためらいました。でも、その機会があるなら、行動することがとても大切だと思いました。今後の目標は、できる限り多くの人をサポートし、できる限り多くの人に影響を与え、もっと影響力のある、良い人間でありたいと思っています」