丸1日の移動も関係なし!
ラグビー日本代表の欧州遠征に合流したNO8姫野和樹(26=トヨタ自動車)が22日、4年に1度結成される全英・アイルランド代表ライオンズ戦(26日、スコットランド・エディンバラ)出場を熱望した。現地からオンラインで取材に対応し「ライオンズ相手にどれだけできるのかも知りたいし、光栄なことなので、ライオンズ戦が決まった時から出たいと思っていた。ターゲットにしていた試合なので、こういう状況ですけれど、言い訳無しでやっていきたいと思っています」と力強く言い切った。
姫野は今季、ニュージーランドのハイランダーズに期限付き移籍。19日に同国のオークランドで、スーパーラグビー・トランスタスマンの決勝を戦った。
姫野の言葉を基に、南半球からの移動を振り返る。
<1>試合終了後(現地時間19日午後9時ごろ)
姫野 試合が終わって30分でスタジアムを出ました。
<2>フライト
姫野 ニュージーランドからシンガポールまで10時間。シンガポールからロンドンまで12時間。ロンドンからエディンバラまで1時間半ぐらいですね。(移動は)24時間ぐらいです。あとは時差がある。なかなかタフなチャレンジでした。
<3>準備
姫野 時差対策とか「このフライトで何時間寝る」とか徹底していましたし、水をしっかりと飲んで、脱水状態にならないように工夫しました。機内でストレッチも、まめにやったりしましたね。それでもやっぱり疲れるんですけれどね。
日本代表としての活動は前日21日に開始。わずか5日間での準備が求められる状況だが「ジェイミー(・ジョセフ・ヘッドコーチ)が信頼して使ってくれるなら、100%を出したいと思います」と力を込めた。
自身にとっては19年ワールドカップ(W杯)日本大会以来の代表戦。感情は高ぶっている。「楽しみ」を問われて即答した。
「桜のジャージーを着て、プレーすることです。どんな状況でも、どんな時でも、着られるのは自分にとって名誉なことだし、僕の中で大事なジャージー。いつだって、うれしいです」
海外の記者に「短い準備期間でライオンズを倒せるか?」と質問された。この答えにも迷いはなかった。
「もちろんです。最初から負けるつもりで準備をする選手はいない。もちろん勝つ気でいる。ライオンズ戦に向けて体の調子もすごくいいし、本当に勝つ気で準備していますし、勝てると信じてやっています」
スター軍団との初対戦。歴史を変える一員になる。【松本航】