柔道の男子個人60キロ級決勝では、札幌山の手の上村洸太(3年)が、後輩の藤田祐人(2年)に背負い投げで一本勝ちし、初優勝を飾った。試合後、上村は涙を浮かべ「入学当初は大したことなかった後輩が、決勝まで勝ち進んで来たことがうれしくて」と、自身の優勝よりも後輩の決勝進出を喜んだ。

普段は練習のパートナーとしてともに歩んできた。「去年は相手にもならなかった」と言うレベルだった藤田が、準決勝で全国8強の経験もある浅井恵河(北海3年)を撃破。悲願だったという両者の対決が実現し込み上げる思いがあった。

それでも試合では付け入る隙を与えず完勝した。後輩の藤田に「普段も強いけど今日はその何倍も強く感じた」と言わしめるほどの貫禄勝ちだった。全国でも強い先輩の姿を後輩に見せるため「ベスト4以上を目指す」と力強く話した。【小林憲治】

▽男子70キロ級優勝の山本禅(恵庭南3年) 監督の期待に応えられてうれしい。全国大会は2回目なので一番上を目指したい。

▽男子90キロ級を制した今西勇斗(帯広農3年) 楽しく試合に臨めたのが好結果につながったと思う。まずは全国で1つ勝てるように準備したい。