東京五輪の卓球男子団体で銅メダルを獲得した苫小牧市出身の丹羽孝希(26=スヴェンソン)が16日、北海道庁で行われた「栄誉賞特別賞」の表彰式にリモートで参加した。東京からオンラインで、画面越しに鈴木直道知事(40)から表彰を受け「また、こういう賞をいただけて、大変うれしい。これからも卓球の面白さを広く伝えていけたら」と話した。

栄誉賞特別賞の表彰は、16年に亡くなった横綱・千代の富士以来5年ぶり5件目。丹羽は16年リオデジャネイロ五輪男子団体銀メダル獲得後に栄誉賞を受賞しており、2大会連続でのメダル獲得が評価された。当初対面予定も、緊急事態宣言の延長でリモート方式に変更。栄誉賞などの表彰式がオンラインで実施されたのは初で、丹羽は「大変な状況ですが、対面しなくても変わらないような形ででき、便利になったとも感じます」と感想を話した。

五輪後は約3週間、練習を休んだ。昨年10月に結婚した妻や6月に誕生した第1子の長女とともにオフを過ごし、リフレッシュ。コロナ禍の影響で、まだ北海道には戻れていないが「落ち着いたら、早く娘を両親に会わせてあげたい」と、家族3人で帰省する日を思い描いた。

既にTリーグが開幕。11月には日本代表に選出されている世界選手権(23日開幕、米国)も控える。3年後にパリ五輪もあるが「まずはTリーグでの優勝と世界選手権でしっかり結果を出せるように。次の五輪については、まだ考えていない」。目の前の目標に集中し、卓球界の人気向上に尽力していく。【永野高輔】