ラグビーの新リーグを運営する「ジャパンラグビーリーグワン」の玉塚元一理事長(59)が4日、来年1月に開幕する新リーグへの思いを語った。

オンラインで開かれたリーグワン概要記者会見に出席。玉塚氏は「19年ワールドカップ(W杯)日本大会の成功により、国民の意識が変わりラグビーの流れが変わった。新リーグを成功させることが日本ラグビー界のさらなる発展につながる。新しい発想で新しいリーグの形をつくり、リーグを成功させたい」とあいさつした。

新規ビジネスにおいて最初の3年間は「生みの苦しみ」があるとし、各チームなどの成功例と失敗例を共有してより良い形を構築する考えだ。初年度の事業規模は350~400億円を想定。将来的には、800~1000億円程度を目指すとしたが「数字だけでなく選手を強化してファンを獲得し、事業のパイを大きくすることが重要」と力説した。

玉塚氏は慶大ラグビー部出身。ファーストリテイリング社長、ローソン社長などを歴任し、今年6月にロッテホールディングス社長に就任した。

◆リーグワン 1部12チーム、2部6チーム、3部6チームによる3部制(入れ替え戦あり)。地域密着と事業性の向上を図り、チーム名に地域が入る。「ホストエリア」を設定し、チケット販売などは各チームが担当。1部上位は海外チームと交流戦・対抗戦へ参戦予定。22年秋以降の開催を目指す