新潟アルビレックスBBラビッツの開幕戦は黒星だった。アイシンウィングスに57-110とチーム史上最多失点で敗れた。相手に52本のリバウンドを奪われ、15本の3点シュートを決められるなど攻守とも付け入る部分を見つけられなかった。

大滝和雄監督(76)は渋い表情で言った。「空回りしてしまった。気負うな、と言っていたんだが…」。プレスをかけ、奪って速攻のパターンを練習してきたが、守備をかわされると簡単にシュートに持ち込まれた。攻撃では逆に相手のプレスにはまり、ボールを失った。

主将のPF北川直美(27)は「やるべきことをやれず、相手にはシンプルにやられた」と悔やんだ。コロナ禍で20年2月22、23日の山梨戦以来のホーム戦。選手14人中、昨季と今季入団の8人はホーム戦の雰囲気を知らない。ターンオーバーが14個と意気込み過ぎた結果がミスにもつながった。

この試合でデビューの高卒ルーキーSG中村華祈(18)は「応援してくれるファン、自分たちのためにも勝ちたい」と今日17日の2戦目に向けて気持ちを切り替えた。【斎藤慎一郎】