米バスケットボール、NBAセルティックスの試合ハイライト動画が、NBAと提携する中国インターネットサービス大手テンセント・ホールディングス社の配信サービスから削除された。複数の米メディアは21日、セルティックス所属のエネス・カンター(29)が、中国の習近平国家主席を「独裁者」と名指しし、中国政府によるチベット弾圧を批判した後に削除されたと報じた。

カンターは自身のツイッターに「残忍な独裁者中国政府へ。チベットはチベット人のものです!」とのメッセージとともに、動画を投稿。チベット人の基本的人権や自由が守られるべきと訴えた。

ロイター通信によれば、テンセント社はこの件についてコメントを控えている。

トルコ出身のカンターは今季、古巣セルティックスに再加入。シーズン初戦となった20日のニックス戦ではプレー時間がなかった。母国政府やエルドアン大統領への批判を重ねたことで、17年にトルコのパスポートを無効化された。