唯一全勝のカーディナルスが初黒星を喫し、球団新の開幕8連勝はならなかった。6勝1敗のパッカーズと前半戦の大一番。21-24とリードされた最後の攻撃で、あと5ヤードまで攻め込むも痛恨のインターセプトを喫した。74年に並ぶ47季ぶりの快進撃は7で止まった。パッカーズは逆に開幕戦黒星から7連勝となった。

土壇場での守備の踏ん張りに、攻撃があと1歩応えられなかった。残り5分を切ってゴール前1ヤードまで攻め込まれた。3回のランを食い止めて第4ダウン。パッカーズはFGを狙わずにギャンブル。TDを狙ってきたが、パスをカットして阻止した。

攻撃は自陣1ヤードからとなったが、QBマレーのパスよく、逆にゴール前5ヤードまで攻め込んだ。残りは15秒。FGを決めれば同点で延長戦に突入する。カーディナルスはTDで一気に逆転を狙う。右コーナーに投げたパスはWRと呼吸が合わず。これをDBダグラスにインターセプトされて万事休すとなった。

パッカーズのボールコントロールにペースを握られた。TDランで先制したものの、前半で7-10とリードされた。後半にRBコナーが2TDランで追撃。マレーは274ヤードを投げたが今季2度目のTDパスなし。2本のインターセプトが痛かった。

3年目のマレーに対し、17年目のパッカーズQBロジャーズは随所に実力の違い見せた。ターゲットのWR2人が新型コロナウイルス感染で欠場。ランで試合を支配し、ここぞではベテランWRコブに2TDパス。3度年間MVPの落ち着いたプレーが光った。

殊勲のダグラスは2チームを渡り歩き、今季開幕後はカージナルスの練習チームにいた。パッカーズに故障者が続出して6日に契約し、2試合目の出場だった。ロジャースは「けが人の代わりに出てきた選手が活躍する。素晴らしい。このチームを愛する理由だ」と話した。

フロントとの確執から、残留を決めたのはシーズン直前だった。開幕戦で3点しかとれずに完敗も、意に介さずに2戦目から7連勝に導いた。MVPに輝いた10年シーズン以来のスーパーボウル制覇が視界に入ってきた。