結成2季目でリズムダンス(RD)6位発進の村元哉中(かな、28)、高橋大輔(35)組(関大KFSC)が、22年北京五輪代表1枠を争う小松原美里、尊組(倉敷FSC)を上回る6位となった。

初の国際スケート連盟(ISU)公認スコアとなる大会をFD108・76点、合計179・50点で終えた。RD、FD、合計ともに日本歴代最高得点。昨季から継続するFD「ラ・バヤデール」を演じ、スタンドからの拍手に包まれた。村元は「昨シーズンのNHK杯と比べて、大きなミスなく練習してきたことを発揮できた。表現の面でも余裕を持って滑れた。すごく良かったです」と振り返り、高橋も「RD、FDともに大きなミスなく、大きな舞台を終えられた。1つの自信になりました」と正直な思いを口にした。

1組前の滑走だった全日本選手権3連覇中の小松原組は、合計172・20点で7位となった。

村元、高橋組が昨季も出場したNHK杯だが、新型コロナウイルスの影響で出場は日本勢3組のみ。制限下の開催でISU公認スコアとはならず、今大会が結成2季目で初めての対象となった。1年前からの成長を披露し、高橋は「エッジワークで取りこぼしがあったり、そういう部分が点数につながる。リフトの質も上げないといけない。エッジワークは時間をかけて、コツコツとやっていきたい」と次の課題に向き合う。