東京オリンピック(五輪)アーチェリー女子代表の早川漣(34=デンソーソリューション)が21日、都内で取材に応じ東京五輪の結果を踏まえた今後の活動について語った。24年パリ五輪まで続けるかどうか現時点ではまだ決まっていない。悩まされる右肩の痛みに向き合いながら、それでも現役を続けることを選んだのは「お世話になった人たちにちゃんと恩返しがしたいから」だ。

集大成として臨んだ東京五輪で早川は個人で3回線敗退、女子団体で準々決勝敗退。12年ロンドン五輪女子団体以来となるメダル獲得はならなかった。わずか3カ月前のことだが、今振り返ると「あっという間に終わってしまいよく覚えてないんです」と明かす。それだけ悔しく、ふがいない自分にいらだった。

延期前は東京五輪で現役を終えようとも考えていた早川。ただ、実際に五輪を戦い終えた時、胸に抱いた感情は違った。

早川 オリンピックに出るのに周りの方々がどれだけ支えてくれていたかが理解できていたからこそ、それに応える結果を出したかったんです。終わった後にみんなから『よく頑張った』と慰めてくれると、もっと頑張らなきゃいけないという思いが強くなって。ちゃんと成績で恩返しがしたいと思ったんです

現役続行を決意した早川が当面の目標に据えるのは、来年9月のアジア大会(中国・杭州)。再び代表に選ばれ、今度は自分の納得いく結果で周囲の支えに報いる。