東レが、静岡開催の2連戦を連勝で飾った。FC東京に3-0のストレート勝ち。今季初の4連勝で2位を守った。篠田歩監督(41)は「第1、2セットはサーブが走った。そこからブロック、2段トスも決めて試合を優位に進められた」。試合開始から1度もリードを許さない圧勝劇で、地元ファンを沸かせた。

OPパダル・クリスティアン(25=ハンガリー)が躍動した。アタックで10得点、サービスエースで5得点、ブロックで2得点と計17得点を記録。勝負どころで流れを呼び込んだ。「途中で気の緩みもあったが、そこに気付き、最後までやり切れたことは良かった」と声を弾ませた。

加入1年目の昨季はコロナ禍で合流が遅れたが、今季はリーグ開幕前の9月に来日。連係面の向上を図った。指揮官は「早い段階からコンビの確認ができた。クリスの速い攻撃が可能になったことで、日本人も楽になっている」。この日、MB高橋健太郎(26)はアタック、ブロックで計16得点。助っ人の存在が相乗効果をもたらしている。

次戦は来月4~5日、三島市民体育館で3位パナソニックとの2連戦。クリスティアンは「今はどのチームが相手でもやり合える。それを証明したい」と、頼もしかった。【前田和哉】