フィギュアスケートのペアで結成3季目の三浦璃来(19)、木原龍一(29)組(木下グループ)が、全競技を通じた22年北京五輪代表内定第1号となった。15日、日本スケート連盟が理事会を開き、スピードスケート・ショートトラックの5人と共に発表。伊東秀仁フィギュア委員長は「団体戦でメダルを獲得するためにはペアの成績が大事。しっかり五輪に向けて練習していただきたい」とカナダが拠点の2人に期待した。

愛称「りくりゅう」の2人は今季、6組のみが権利を得るグランプリ(GP)ファイナルに日本人同士のペアとして初の出場を決めていた。だが、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の影響で大会は中止。従来の五輪代表選考基準では全日本選手権(22~26日、さいたまスーパーアリーナ)出場が必須とされていたが、渡航制限を踏まえ「帰国した場合(カナダに)再び入ることができない可能性が高い」(同委員長)と修正された。

ペアで唯一、五輪に出場する資格を持っていた2人は、事実上の当確状態だった。団体戦は14年ソチ、18年平昌大会と5位。悲願のメダル獲得へ、腰を据えて準備を進める。【松本航】