女子団体追い抜きで帯広南商が3分15秒23の大会新記録をマークし、6年ぶりに優勝を飾った。今春の男子部員加入で練習にスピード感が加わりレベルアップ。選手6人とマネジャー1人の3年生を中心とした女子14人一丸での勝利で、同じく6年ぶりとなる学校対抗も制した。男子は白樺学園が学校対抗で6連覇を果たした。

帯広南商3年生部員の笑顔が氷上で輝いた。女子追い抜きで大会新記録をマークし、フィニッシュ直後メンバー3人はそろって腕を突き上げた。前の組で大会新を出した白樺学園の記録をさらに塗り替える3分15秒23をたたき出して6年ぶりの同種目制覇。学校対抗優勝をたぐり寄せた。北嶋咲羽主将(3年)は「大会新を目指そうと話していたので、できてよかった」。島くるみは(3年)は「個人でも団体でも優勝したことがないのでうれしい」とスケート人生初の勝利をかみしめた。

着実に力をつけてきた。今春まで不在だった男子部員だが、1年生3人が入部した。ともに練習することで「スピード練習ができるようになった」(北嶋主将)と、男子と滑る効果を口にする。夏場は例年以上にロードバイクをこぐ距離を増やし、100キロを超えることもあった。

3年生同士の絆は深い。マネジャーの正保もえさん(3年)は高校ではスケートと距離を置くつもりでいたが、島がマネジャー就任を頼んだ。チームに欠かせない縁の下の力持ちは、大会に向け全員分のお守りマスコットを手作りで作成。選手たちは力に変えた。「最後はもえちゃんにも笑顔で終わってほしい」と、木村は追い抜きで主に先頭を滑り引っ張った。11月の大会で腰椎分離症を引き起こした島は、万全ではない状態で力走。ともに戦ってきた仲間のために最後まで滑り通した。

追い抜きの優勝メンバー3人は卒業後、それぞれ大学に進学予定。競技を引退する北嶋主将は「全員それぞれの頑張りが団体優勝に結びついたのかなと思う。インターハイに向けてまたここからみんなで一丸となって頑張っていきたい」と力を込めた。【山崎純一】

○…男子1500メートルで時安清貴(帯広三条3年)が1分49秒26で1000メートルに続く大会新記録をマーク、2冠を達成した。最初の300メートルを24秒24のタイムで好スタート。その後スピードは落ちることなくフィニッシュした。自己ベスト更新に「プラン通りにいけた」。北京五輪日本代表選考会(29日~長野)に向け「自信を持っていける」と話した。

○…帯広三条の水戸咲良(3年)が女子1500メートルで優勝し、前日の1000メートルと合わせ2冠に輝いた。タイムは2分3秒61で、高木美帆が持つ大会記録2分3秒00にはわずかに届かず、悔しそうな表情を見せた。「自分に勝つことができれば2冠はできると思っていた。もう少しラストに強くなりたい」と話した。

○…男子の学校対抗は、この日の団体追い抜きと2000メートルリレーを制した白樺学園が6連覇を飾った。リレーでは帯広三条の時安にラストで追い上げられたが0・02秒差で振り切った。団体追い抜きで優勝に貢献した蟻戸丈生主将(3年)は「(連覇の)プレッシャーがあって緊張もしたが勝ててよかった」と振り返った。