18年平昌オリンピック(五輪)銀メダルの宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が4日前に右足首を負傷していたことを明らかにした。

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30分間の練習を終えた後の取材で「ジャンプの練習を満足に再開できたのが、この練習からだった」と発言。その理由を問われると「あんまり、けがというものを自分の中で言い訳にしたくないのが大きかったので。けがが治らなかったら言うつもりはなかったんですけど、今日の練習、ほぼ痛みがなかったので。これなら試合の良し悪しに直結しないかなと。いつも通りのジャンプに戻っていた。発言するか迷ったんですけど、この痛みなら、けがが言い訳にならないと思ったので(明かした)」と宇野らしい思考を説明した。

18日の練習中、フリー「ボレロ」のプログラム後半の4回転フリップを跳んだ際に痛めたという。「先週の土曜日にフリップで足をひねった。右足首です。着氷の際、ひねった形です。3日しかたってないですけど、長い日に感じました。正直、最初は痛いんじゃないか…と恐る恐る。でも途中から、いつも通りの今日までの自分が出せていた。これで調整が間に合わないとしても、けがのせいではなく、自分の調整不足。けがも自分の実力の1つなので。あと2日、どこまで曲を戻せるか」と前向きに受け止めていた。

その上で北京五輪の代表最終選考会を兼ねる全日本に向けて「本当に日本のレベルはすごく高くて、なので選考に少しでも引っ掛かるように、いろんな基準がある。それを1つでも満たすために、全選手がいろんな努力をしてきました。最終選考、一番大事なものだと考えてはいて、もちろん全力でやりますけど、まとめにいくような試合はせずに、自分が成長できる試合の1つにしたい」。緊張が極まる試合を前にしても、攻めの姿勢を貫く。ここも最後まで宇野らしかった。