フィギュアスケートの全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ)で女子2位に入り、来年2月の北京オリンピック(五輪)代表に決まった樋口新葉(20=明大/ノエビア)が27日、一夜明け取材に応じた。

親友で今夏の東京オリンピック(五輪)に出場した競泳女子の池江璃花子(ルネサンス)と卓球女子の平野美宇(日本生命)からも祝福のメッセージが届いたといい「『おめでとう~』って絵文字がたくさん(笑い)。『ありがとう』って返して『これで3人みんな五輪に行けたね』って言ってもらいました」と喜びを実感していた。

ショートプログラム(SP)2位で迎えた25日のフリーでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑戦するなど、攻めて2位。4年前はグランプリ(GP)ファイナルにも進出した有力候補だったが、まさかの4位で涙を流した。代表落ちの一夜明けと選手後の一夜明けの違いを聞かれると「4年前の朝は全く記憶にないんですよ。ネガティブなことしか考えていなかった。今回は真逆になって本当に良かったです」と笑顔を見せた。

五輪に向けては3回転半の精度を高めていく。前夜の代表発表会見では「自己ベスト」を目標に掲げていた。【木下淳】