フィギュアスケートの全米女王、ブレイディ・テネル(23)の北京五輪出場が絶望的となった。

1日に自身のインスタグラムを更新し、3日に開幕する全米選手権(テネシー州ナッシュビル)を欠場すると報告した。同大会は北京五輪の国内選考会で、18年平昌五輪(個人9位、団体戦銅メダル)に続く2大会連続出場が難しくなった。

「今朝、人生で最もつらい決断をしました。いまも続く足のケガのために全米選手権を欠場します。いまの気持ちをなんと言葉にすればいいか分かりません」と記した。

治療のために全米中で半年以上にわたって治療を続けてきた。靴のメーカーも変え、少しでも痛みが和らぐ方法を探してきたが、季節が冬を迎えても回復の兆しが見られなかったという。最終的に体と相談して、苦渋の決断を下した。

「回復を目指していきます。そして、来週、皆がベストを尽くせるように願ってます。北京に向かう米国チームを全力で応援します」。最後には仲間の健闘を願った。

テネルは昨年1月の全米選手権を3年ぶりに制覇。合計232・61点で国際スケート連盟(ISU)非公認ながら、公認記録の自己ベスト225・64点を上回る高得点をマークしていた。

世界選手権では18年6位、19年7位、21年9位。20年4大陸選手権では銅メダルを獲得している。