テニスの東京五輪女子シングルス銅メダルで、最高世界ランキング3位になったエリナ・スビトリナ(27=ウクライナ)が27日(日本時間28日)、自身のSNSに、「母国への手紙」と題した母国への心を震わせるメッセージを掲載。次戦の賞金全てを軍隊と人道的な支援団体に寄付すると明かした。

スビトリナの次戦は、2月28日から始まるメキシコ・モントレーのツアー大会。第1シードでの出場予定で、優勝すれば賞金は3万1000ドル(約340万円)で、その額が寄付される予定だ。スビトリナが掲載したメッセージは、次の通り。

母国への手紙

私は、今、あなたから遠いところにいて、私の愛する人々からも見えないかもしれません。それでも、私の心が、これほどまでに、あなた方の魂に満たされ、温かく感じたことはありません。

あなたが、どれほど特別な存在か、語る言葉を持ちません。あなたは強く、美しく、ほかに比べものがない存在です。私に全てを与えてくれ、文化、教育、大地や海、街、そしてあなたや私の人々すべてが大切な存在です。

人々のことを考えると、毎日、怖くもあり、打ちのめされ、涙が止まりません。私の心に血を流れることが止まりません。

しかし、私は誇りに思っています。

私たちの人々、両親、兄弟姉妹、子どもたちを見て下さい。彼らは、とても勇敢で強く、全ての人を守るために戦っています。彼らは英雄なのです。

私は、軍隊と人道的団体を支援するために、次の大会の賞金を寄付します。その彼らが、あなたたちを必ず助けることを約束します。

ウクライナよ。あなたは私たちを一致団結させ、あなたは私たちの過去も未来でもあります。私たちはウクライナです。

全ての心と祈りを込めて。あなたは、いつも私のそばにいます。私はウクライナで、われわれもウクライナです。

エリナ・スビトリナ。誇り高きウクライナ人。