B2仙台89ERSが3日、約2時間のチーム練習を行った。所属選手の新型コロナウイルス感染を受けて、1日までチーム活動を休止したが徐々に力を取り戻している。

昨年11月の山形戦で右膝後十字靱帯(じんたい)を損傷し、約3カ月半チームを離脱していた沢辺圭太(26)が調子を上げている。「(足の調子は)いいと思います。スタッフやチームドクターに恵まれました。本調子ではないですが、いい感じだと思います」。復帰時期は未定だが、沢辺は「もういつでもできる、いつでも準備はできているつもりです。チームの方針に従って、声がかかればいきます」と笑顔。試合出場となれば20試合以上ぶりとなるが、「そこまでの不安はないです。この期間はチームを外から見ている時間が多かった。89ERSのバスケを外から見ることができたことはすごいプラス。チーム練習を慌てずにやれたのは、イメージができていたからだと思います」と、心も身体も準備万全だ。復帰を待ち望むブースターには「会場や画面を通して、見てくれている方の応援が僕らの力になっています。B2優勝、B1昇格へ、引き続き“黄援”よろしくお願いします」と感謝を込めた。

この日、チームは全員が合流を果たした。ジャスティン・バーレル主将(33)は「長いオフ明けで心配な面もあったが、(チームは)思ったよりも良い状態だと感じています。シーズンの最後に自分たちがベストな状態でいることが一番大事」と振り返り、気を引きしめた。目標の「B2優勝、B1昇格」に向け、1歩ずつ確実に進んでいく。【濱本神威】