ショートプログラム(SP)2位のアシュリー・ケイン(26)、ティモシー・ルデュク(31)組(米国)が思わぬ形で棄権となった。

演技途中のジャンプでケインが転倒。そのままうつぶせになり、起き上がれなくなった。曲が流れ続ける中、ルデュクは演技をやめてケインの元に歩み寄った。客席からは観客が拍手でエールが送り、曲が止まった後に、氷上へ担架が運び込まれた。

23日のSPでは75・85点を記録し、トップと1・03点差につけた。初の世界選手権表彰台、頂点を目指してのフリーだったが、無念の棄権となった。

SP3位から総合2位に入った三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は、メダリスト会見で2人を思いやった。木原は「まずは初めにアシュリー・ケインさんの回復を心からお祈りしています」と切り出し、三浦も「アシュリー・ケイン選手の早いご回復を願っています」と口にした。(モンペリエ=松本航)