5月末での活動休止を発表したラグビー・リーグワン3部の宗像サニックスブルースが、9日にリーグ最終節(中国電力レッドレグリオンズ戦、広島・BMWスタジアム)を迎える。

現在3位で、2位江東(清水建設)とは勝ち点4差。首位愛知(豊田自動織機)には届かないが、最終節は2位江東-1位愛知の直接対決。宗像は最終節に勝てば、江東の結果次第で2位浮上の可能性がある。

既に宗像の3位以内は確定しており、チーム側は「最後まで用意された試合を戦う方針です」と説明。リーグ戦上位3チームによる順位決定戦に出場する意向を示している。

3チーム総当たりで、この結果が最終順位になる。

リーグ戦2位なら第2節(30日か5月1日)と第3節(5月6日か8日)、同3位なら第1節(23日か24日)と第2節の2試合。今季限りで事実上の廃部になる宗像だが、まだ優勝する可能性も残されている。

順位決定戦後には2部との入れ替え戦(3位以内)が予定されている。

1部に2チームを抱えるNTTの再編でNTTドコモレッドハリケーンズ大阪(大阪)が来季の3部降格が確実となっており、その影響で、未発表ながら3部優勝チームは2部に自動昇格になりそう。

仮に宗像が優勝なら2位チームが自動昇格に繰り上がり、2~3位なら宗像の入れ替え戦は実施されない方向だ。

リーグの担当者は「まだ調整している段階で、今月(4月)の理事会で正式決定します」と話す一方で、「仮に(宗像の)譲渡先が見つかれば(入れ替え戦を実施する)可能性はあります」としている。

いずれにせよ宗像の残り試合は、リーグ最終節と順位決定戦2試合の計3試合は確実。

仮に急転直下で受け入れ先が見つかればチーム存続となり、リーグ側は入れ替え戦を実施する考えを持つ。ただ、4月中には正式決定しないといけないため、時間が少ないのも事実だ。