日本ラグビー協会は15日、10月にW杯ニュージーランド大会を控える15人制女子日本代表(世界ランク12位)のオーストラリア遠征メンバーを発表した。

今回の遠征は5月1日にフィジー(同21位)戦(ゴールドコースト)、6日にオーストラリアンバーバリアンズ(キャップ非対象試合)戦(ブリスベン)、10日にオーストラリア(同5位)戦(ゴールドコースト)を予定。レスリー・マッケンジー・ヘッドコーチ(HC)は「まずは勝つことに注力する。W杯まで強度の高い準備ができる機会は少ない。新しい選手を連れて行くことも楽しみにしています」と37人中10人が初キャップの顔ぶれとなった。

FW第3列のバックローでは“ダブル桜子”がメンバー入り。ともに日体大1年の向来桜子(19)、畑田桜子(18)だ。7人制などでも活躍してきた2人に対し、マッケンジーHCは「学ぶためにツアーに連れて行く。15人制、7人制、どちらでもいける選手」と言及。元15人制日本代表の松田努氏を父に持つ凜日(りんか、20=日体大)もノンキャップの1人で、同HCは「フィジカリティーやWTBでのプレーを評価しています」と期待を込めた。

主将はプロップ南早紀(26=横河武蔵野)が務め、バックローでは代表26キャップの斉藤聖奈(29=三重パールズ)や、同25キャップの鈴木実沙紀(29=東京山九)ら経験豊富な選手もメンバー入り。目標とするW杯ベスト8へ、試金石となる遠征に向かう。【松本航】