東地区5位の秋田ノーザンハピネッツは、ワイルドカード争いの直接対決で手痛い1敗を喫した。ジョーダン・グリン(32)が23得点、アレックス・デイビス(30)が17得点、長谷川暢(25)が15得点と奮闘も、西地区4位のシーホース三河に84-93で敗戦。ワイルドカード2位でチャンピオンシップ(CS)進出圏内はキープも、同3位で同圏外の三河に2ゲーム差に迫られた。

意地は見せた。37-47の第3クオーター(Q)残り6分47秒、秋田は長谷川のアシストからデイビスが豪快ダンクを決めて反撃開始。さらにグリンが2点シュート、3点シュート(3P)を連続で成功させた。同4分58秒には古川孝敏(34)が3Pを沈め、47-47と一気に10点差を追いつき、同Qは56-58と2点ビハインドで終えた。

逆転を狙った第4Qは出はなをくじかれた。開始4分27秒で9連続失点し、この試合で最大得点差となる19点差をつけられた。デイビスが同4分40秒にフリースローを決めるまで無得点。勝敗を分けた同Qについて前田顕蔵ヘッドコーチ(HC、39)は「1つ目の圧はかけられたが、2つ目、3つ目を徹底できなかった部分が、しんどかったです」と守備面での連動性の欠如を指摘した。

オフェンス面について前田HCは「ミス自体は少なかった」としつつも、「積極的にプレーできていない時間帯がもったいなかった」と振り返った。ディフェンス面では、6日のSR渋谷戦で左足関節を捻挫した、インサイドの要のコルトン・アイバーソン(32)不在が響き、リバウンドで分が悪かった。

17日も三河と直接対決する。ワイルドカード争いで勝てば3ゲーム差、負ければ1ゲーム差。今度こそライバルを下し、CS初進出へ前進する。