昨年の全国高校総体個人総合優勝の宮田笙子(17=鯖江スクール)が予選と決勝の合計得点105.497点で2位に食い込んだ。3月に右ひじの靱帯(じんたい)を痛め優勝は逃したが、けがの中でも2位に入った。

予選2位から優勝を狙い、1種目目の跳馬が終わって1位に立った。しかし、予選同様、段違い平行棒の離れ技で落下。「同じミスをしてしまったのがつらい」と、今度は続く平均台も落下した。「緊張すると体が固まってしまう」と、3種目を終えて4位に落ちた。

最終種目の床運動を前に「何をしているんだろう」と自らを奮い立たせた。最後、得意の床運動で、全選手中2位の13.233点をマーク。世界選手権代表圏内の2位に再浮上だ。5月のNHK杯に向け「全力で頑張りたい」と気持ちが入った。

世界選手権(10月開幕、英国・リバプール)の代表は5人。この日の決勝で戦った24人が5月14日開幕のNHK杯(東京体育館)に出場。今大会とNHK杯の合計得点上位3人が代表に決まり、残り2人は全日本種目別終了時点の貢献度で選ばれる。