アーティスティックスイミング(AS)の日本選手権を開催中の東京辰巳国際水泳場で、ウクライナ支援の募金活動が行われている。

音頭を取っているのが、88年ソウルオリンピック(五輪)銅メダルの小谷実可子さんだ。

「ウクライナチームは、五輪など国際大会で日本とメダル争いを演じてきた良きライバルであり、大切な仲間。3月に日本のアーティスティックスイマーたちから激励メッセージを送ったところ、SNSを通じて日本語で『どうもありがとう』とリアクションがありました。日本のAS界として、さらに直接的なサポートをできればと今回募金活動をしています」

東京五輪パラリンピック大会組織委員会の一員として、ジェンダー平等やSDGsといった社会貢献にも関わってきた。大会後もそうした取り組みを継続していきたいと、現役時代に着用していた競技水着をバッグにリメークすることを考案。中学生のときに初めて出場した国際大会で着用した思い入れのある衣装などを次々と再活用した。

今回の募金活動では、高額募金協力者にそのバッグをプレゼントした。用意されていた10個分は最終日を前にすでになくなったものの、引き続き募金活動は継続。集まった募金は6月からの世界選手権(ブダペスト)で、日本水連の本間三和子AS委員長からウクライナチームに直接贈呈される。