5月20日、F1第6戦スペインGPの金曜フリー走行が行なわれ、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムを記録した。

多くのチームが改良型パーツを投入して実走テストに充てる中、2022年型マシンの空力性能を最も左右するフロアやディフューザーを大幅改良したフェラーリが好調ぶりを見せた。ルクレールは午前・午後ともにトップタイムを刻み、その効果を確認した。

開幕前からバウンシング現象に苦しみマシン本来の性能が発揮できずにいたメルセデスAMGも、ここにフロアやフロントウイングなどの改良を持ち込んで効果を発揮。2番手にジョージ・ラッセル、3番手にルイス・ハミルトンがつけた。レッドブルのマックス・フェルスタッペンはセクター1と3でベストタイムを刻んだものの、1周をまとめられず4番手に留まった。

アルファタウリの角田裕毅は、午前中は10番手に付けていたものの午後は14位。レース週末を前にトラブルやミスのない「クリーンな週末がまだできていないので、今週はそこを目標にしたい」としており、「ペースはそんなに良くないけれど、(流れとしては)そんなに悪くない」と語った。(米家峰起通信員)