体操の全日本種目別選手権(東京体育館)が18日に開幕する。

女子で、16年リオデジャネイロ、21年東京オリンピック(五輪)代表の杉原愛子(22=武庫川女大)は、8日に自身のSNSで、今大会を最後に現役生活に“一区切り”をつけることを表明。大会前日の17日、現役最後の大会を控え「結果や点数は意識しない。支えていただいた人に恩返し。感謝の気持ちを伝えられたら」と話した。

杉原は、昨年10月に左ひざの内視鏡手術を受け、今年4月の全日本総合、5月のNHK杯を欠場した。手術当時は、「私は何をやっているんだろうと。リハビリ期間は苦痛だった」。自身のSNSには引退の理由として「モチベーションの維持が難しかった」と書き込んでいた。その胸の内を明かした。

思い出に残る試合は、「1番いい演技ができた。ゾーンに入れた」と、メダルにあと1歩と迫った団体4位となった16年リオ五輪を上げた。今後も「エキシビションなどにも出るつもり」で、トレーニングも継続。だから、“引退”ではなく“一区切り”という言葉にしたい。

最終的には「指導者になりたい」。そして、「体操の魅力を伝えたい」。そのためにも「メディアにも出たいので、使って下さい」と、報道陣に笑顔で売り込みだ。今大会は、平均台と床運動に出場する。