卓球のTリーグに、22-23年シーズンから新規参入する京都卓球クラブが23日、京都市内で、体制発表会見を行い、池袋晴彦代表(39)と、入団が決まっている松島美空(みく、8)が出席した。

24日に9歳の誕生日を迎える松島は、21年全日本選手権バンビの部で優勝した、京都在住の注目選手。

「とっても緊張します」と恥ずかしそうに登場したが、現在の心境を聞かれると「自分が住んでるところにチームができるとは思ってなかったから、入れてうれしい」と、素直に喜びを表現した。

あどけなさも残る卓球少女には、リーグ最年少出場記録もかかる。今秋のリーグ戦へ出場すれば、19年2月に出場した張本美和の10歳を更新する。

「最年少で出るのはうれしいけど、ボコボコに負けたりしたら、チームにも迷惑かかると思う。1球でも多くとれるように頑張りたい」

しっかりした受け答えで、冷静さも持つ。それでも少女の夢は大きい。今後の目標には「オリンピックで金メダルを取れる選手になりたい」と力強く話した。

またこの日、チーム名とエンブレムも発表された。

一般公募をもとに決定したチーム名は「京都カグヤライズ」。カグヤ(竹取物語)とアナライズ(解析する)を組み合わせて名付けられ、エンブレムもチーム名に即して竹をモチーフにしたものになった。

池袋代表は「私は洛西出身で竹になじみがあったし、竹はしなやかさ、強さの象徴だと思う。アナライズの部分に関しては、12年と16年に日本代表の分析を担当していた経験があるので」とチーム名への思いを話した。

現在契約している選手には、松島のほか、フォン・ティエンウェイ(35=シンガポール)、ドゥ・ホイカン(25=香港)、シャン・シャオナ(39=ドイツ)と、五輪メダリスト3人が並ぶ。今後も、京都にゆかりのある選手を中心に獲得していく方針だ。【竹本穂乃加】