フィギュアスケート男子で冬季五輪2連覇の羽生結弦（27＝ANA）がアマチュア競技者としての引退、プロ転向を正式表明した。19日、都内で会見を開いた。
今後はプロアスリートとして活動していくが、並々ならぬ意欲を見せたのは、2月の北京五輪（オリンピック）で世界初認定されたクワッドアクセル（4回転半ジャンプ）だった。
惜しくも転倒したが、成功への期待を抱かせた五輪での跳躍から5カ月。現状を聞かれた。
「実際に4回転半に関しては北京五輪で良い体験ができたと思ってますし、あの時は痛め止めを飲んで、何も怖くなかったということがあって、全力を出し切って4回転半に挑むことができたんですけど。いま現在、右足首の回復を待ったり。あの時は4回転半のためだけに努力をしていたと言っても過言ではないので、あのころより下手くそになっているかもしれないんですけど、いまも練習はしています。知見を得られたからこそ、いまの段階でもこうやればいいんだなと手応えがあります」。
今後はアイスショーなどでの滑りが期待されるが、そこで挑戦し、成功させるのが1つの目標になる。
「正直な話、フィギュアスケートってそんなに苦しい所を見せてはいけないと思ってて、キスアンドクライで、点数が発表されるところ、そこで倒れ込むわけには行かないんですけど、倒れ込むくらい全力で滑ってます。その中でもショーは華やかな印象がありますが、もっと難しい事にチャレンジしたい。戦い続ける姿をみてほしい」。
活動を通して、プロスケーターと概念も変えていく挑戦になるかもしれない。
「北京五輪の時は伸びしろはないのかなと思ったんですけど、いまは伸びしろを一杯感じてます！」。
スケーターとして、これからもチャレンジを続けていく。
