柔道の全日本男子合宿が1日、宮崎・延岡市で報道公開され、昨夏の東京五輪60キロ級で金メダルを獲得した高藤直寿(29=パーク24)ら世界選手権(10月、タシケント)代表勢が参加した。

午前は稽古、午後は愛宕山展望台で階段ダッシュからの打ち込みなど高負荷メニューに取り組み「経験上、五輪2年前の世界選手権が大事。負けは許されない。2年後のパリ五輪初日(60キロ級実施日)に再び一番乗りで金メダルを取るため、新たな結果を残してリードしたい」と発奮した。

73キロ級の橋本壮市(30=パーク24)は東京五輪代表争いで落選。一時は引退も考えたが、夫人の後押しと昨年11月に生まれた長女のため「挑戦」をテーマに再出発した。同い年で五輪2連覇の大野将平(旭化成)は自階級で実戦復帰していないが「引退してもらっては困る」と再戦を熱望。「五輪2連覇に対して自分には何もない。まずは(17年以来の)世界王者に返り咲く」と燃えた。【木下淳】